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昨日、元檀家総代のお宅に月参りにお伺いした折、新聞の切り抜きを頂戴しました。平成15年にお亡くなりになられた奥様が奉納された「お万の方(おまんのかた) 」の絵が載っていました。
「お万の方」のいわれは、下記に日蓮宗事典より抜粋しておきましたので、読んでいただくとして、色々なところに絵を奉納されており、雲雷寺の一真会堂正面の左右にも七面天女(七面大明神)の絵があります。七面大明神は身延山の守護神で、末法時代の法華経修行者の守護神、そして雲雷寺の守護神でもあります。400年前に雲雷寺を開かれた、宝塔院日寶上人は関西七面信仰の祖とされています。 そして、遠くは中国の草堂寺にある鳩摩羅什(クマラジュウ)三蔵像の壁面にも大きな絵を奉納されています。鳩摩羅什三蔵はサンスクリット語で書かれたお経を漢字に翻訳された方で、法華経を筆頭に大乗経典を数多く翻訳された偉大な方です。 その絵は今どうなっているのでしょうか、行かれた方はその様子をお知らせ下されば幸甚です。 お万の方(おまんのかた) 1577~1653 将軍徳川家康の側室で、紀伊徳川家の祖頼宣、水戸徳川家の祖頼房の生母。日蓮宗の熱心な信徒で徳川時代初期の大外護者。 慶長3年(1598)22歳の時養父母を喪い、以後深く仏教に帰依し、追善の誠を捧げ、僧の供養をおこたらなかった。 慶長9年、心性院日遠上人は33歳の若さで身延山久遠寺の法主(住職)に就任したが、お万の方は日遠上人の行学兼備の高名を聞き、彼に師事して法華信仰の道に入った。 慶長13年、慶長法難の折り日遠上人は、家康の命により駿河安倍川で磔刑に処せられんとした。これを知ったお万の方は、今こそ法華経の大事とばかり、日遠上人と共に法難に殉じようとして家康にその覚悟を伝えた。さすがの家康もお万の方の信心の固さにうたれ、日遠を許したのである。この話は天聴にも達し、後陽成帝はお万の方の信仰を讃えて首題の七字を大書し、彼女に送っている。 元和2年(1616)家康がなくなると髪をおろして養珠院と号した。40歳である。寛永19年(1642)には日遠上人の遷化(逝去)にあい、遺骨を奉じて大野に葬った。 寛永17年には、それまで女人禁制であった身延の七面山に、「女人成仏の法華経守護の七面天女の御山に、法華経を信ずる女人が登れぬはずはない」と、白糸の滝で七日間の水ごりをとって、初めて女人として山頂をきわめた。七面山女人踏み分けの祖とされるゆえんである。 承応2年(1653)8月21日江戸紀州邸にて77歳にてその生涯を閉じた。遺骨は遺言にて大野山本遠寺の師心性院日遠上人の墓所の傍らに葬られている。 法号養珠院妙紹日心大姉。 (日蓮宗事典より抜粋)
by unraiji
| 2009-06-12 10:19
| 雲雷寺だより
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